認知症には様々な種類があった!「4大認知症」って?うがた苑で「認知症」について勉強会を行いました。

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うがた苑では外部から講師を呼ぶだけでなく、職員が題材や資料を用意し、定期的に勉強会を開いています。

この日は第1回「認知症の理解」という題材で、勉強会が開催されました。

皆さんは、認知症にも様々な種類が存在することを、知っていますか?

認知症とは、正常に働いていた脳の機能が低下し、記憶や思考への影響がみられる病気です。

 

この認知症の種類は多岐に渡り『4大認知症』と呼ばれるメジャーなものから治る認知症と呼ばれるものまで、幅広く存在します。

今回の勉強会では「4大認知症」「中核症状と行動・心理症状(BPSD)」について勉強しましたが、

このブログでは、4大認知症について解説します!

以下で表示される4大認知症のパーセンテージ参考:

厚生労働省老健局「認知症施策の総合的な推進について」

「都市部における認知症有病率と認知症の生活機能障害への対応」(H25.5報告)

4大認知症

①アルツハイマー型認知症

認知症の中で約70%はアルツハイマーと呼ばれるものです。

異常なたんぱく質が脳の神経細胞に蓄積して神経細胞を破壊し、脳が委縮することで発症します。

症状は進行性で「親しい人を忘れる」「見当識障害」などを起こします。

ほとんどの場合、60歳以降に初めて症状が現れるようです。

4大認知症

②脳血管性認知症

脳血管性認知症とは、アルツハイマー病の次に多く、認知症の中で約20%を占めます。

脳梗塞や脳出血などで血管が詰まる出血するなどし、神経が死んでしまうことで発症します。

脳のどの部位に障害が発生したかによって症状は異なりますが、「遂行機能障害」「意欲の低下」「感情失禁」「抑うつ状態」などを起こします。

男性の方が多く発症しているようです。

4大認知症

③レビー小体型認知症

レビー小体型認知症は、認知症の中で約4%を占めます。

レビー小体という異常なたんぱく質が脳に蓄積することで、神経細胞が破壊され発症します。

もっとも特徴的な症状は幻視。

抑うつ傾向もあり、初期ではうつ病と勘違いされがちです。

主に65歳以上の高齢者に多くみられますが、3050歳代で発症する場合もあります。

4大認知症

④前頭側頭型認知症 (ピック病)

前頭側頭型認知症(ぜんとうそくとうがたにんちしょう)は、認知症の中で約1%を占めます。

前頭葉と側頭葉の萎縮により発症します。

「人格が変わる」「反社会的行動(万引き、無銭飲食、人前で排泄するなど)を起こす」、その反面「非活動的になり物事に無関心になる」などが現れます。

65歳以下の比較的若い人がかかる認知障害のようです。

日本における65歳以上の認知症患者は今年2020年に300万人を超すと推定されています。

これからは私たち介護のプロ以外にも多くの家庭で認知症に対応しなければならないようになります。

 

認知症の人は理解力が落ちているものの、感情面はとても繊細。

本人の意向や主張を汲み取り、否定せずに共感することが大切です。

また、言ってくれなくても気持ちを読み取ることも大切です。

今回は第1回ということで、初歩的な振り返りをしたので、次回はもう少し踏み込んだ内容をする予定です。

より質の高いサービスを届けられるよう、これからも勉強会に取り組んでまいります。