紙おむつは3つのポイントで本来の吸収量を発揮する!?特別養護老人ホームうがた苑で大人用紙おむつの勉強会を開催!

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紙の可能性を追求する紙の総合商社

カミ商事株式会社 様から講師を迎えて、大人用紙おむつの勉強会を行いました。

まずは、紙おむつの構造と素材について。

紙おむつの中には、尿を吸収する吸収体があり、粉砕パルプ(紙の原料となる綿状の木材パルプ)と、水分を閉じ込める高分子吸収ポリマー(粉末状の樹脂成分を混ぜ合わせたもの)がマット状に敷かれています。

ポリマーは吸収するとどのようになるのか、青色の水で濡らして実際に見せていただきました!

ポリマーは水分を吸収すると瞬時にゲル状に固める力があり、カップを逆さまにしても落ちません!

おむつはこう言う構造で漏れないようになってるんですね!

とは言え、おむつをしていても漏れることってありますよね?

それは何かと言うと




「すき間漏れ」




紙おむつと肌にすき間ができていたり、立体ギャザーを潰してしまっていると、防波堤の役割が機能せず、すき間漏れを起こしてしまうのです。

ではどのように装着すると、「すき間漏れ」を防ぐことができるのか?

3つのポイント「紙おむつの効果的な使い方」を教えていただきました!

「紙おむつの効果的な使い方」

1・「立体ギャザー」のダム効果

2・「山型あて」で密着アップ

3・「クロス止め」で足・腰回りのフィット性アップ

 

この3つの使い方をきっちりと行うことで、紙おむつは本来の吸収量を発揮します!
ひとつずつポイントを見てみましょう!

 

1・「立体ギャザー」のダム効果

紙おむつを広げた時に、吸収体の両端にある「立体ギャザー」がしっかりと立っている状態であれば防波堤のような役割が機能して、しっかりと受け止めてくれます。

2・「山型あて」で密着アップ
パッドの先端中央部分を指でつまんで、尿道口をふさぐように密着させます。

この「山型あて」により、尿が吸収体にすばやく導かれ、 吸収体内部でしっかりと固めることができます。

女性の場合は基本的に「山型あて」をすることで、スキマモレを効果的に防ぐことができます。
また、ズボンを引き上げる際、前後から引き上げるとより密着させることができます。

3・「クロス止め」で足・腰回りのフィット性アップ

紙おむつのテープ止めはおむつに印刷されている番号に従い、下側のテープは斜め上に向けて止め、上側のテープは斜め下に向けて止めて、それぞれ足回り・腰回りのすき間をなくします。

また、この時にキツくしすぎると肌のトラブルの元になるので、すき間には指1本分程度のゆとりが必要になります。

また、拘縮の強い方への装着方法も教えていただきました。

下肢に拘縮があると足の間にすき間が少なく、おむつを当てにくい場合があります。

せまい足の間におむつを通す際は、おむつを半分に折ったまま股の間を通すと、負担が少なく当てることができます。

カミ商事株式会社 様、この度は「大人用紙おむつ」の講義をありがとうございました!

今後も定期的に研修会や勉強会を開催し、技術向上に努めてまいります。