特別養護老人ホームあらしま苑で薬の勉強会を開催しました!

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志摩市阿児町鵜方にある、ひかり調剤薬局の管理薬剤師 加藤亮太様を講師に迎え、
「医療職・介護職向けの薬の勉強会」を開催。

今回は、
薬の使用目的、副作用の症状について」
「副作用の症状を知り、安全に薬を使用する」の
2点を中心に勉強会を行いました!

まず、「薬の使用目的、副作用の症状について」学びました。
皆さんご存知のとおり、薬の使用目的は、病気を治したり軽くするために服用します。

しかし、高齢者の方は、病気を治したり軽くするために、
多い人で6~10錠以上の薬を服用しています。
本来、
薬の使用目的は「病気を治したり軽くするため」ですが、
高齢者の方は、服用する数が増え、副作用を起こしやすくなっているのが現状です。

薬の副作用とは、薬を使用したことで、気持ち悪くなる、眠くなるなど、
薬本来の目的以外の好ましくない働きのことを「副作用」と言います。

副作用の症状については、
「ふらつき・転倒」「物忘れ」「せん妄(せんもう)意識水準の低下のこと」「うつ」
「食欲低下」「便秘」「排尿障害」
等があり、人により症状も違うため、見逃しがちです。
特に、高齢者は代謝・分解する機能が落ちている場合があるため、
副作用の症状が出やすくなります。

高齢者の多くが服用している「血圧を下げる薬」は、たくさんの種類があり、
副作用の症状も、動悸・顔面のほてり、めまい、立ちくらみ、むくみ等、
薬により症状が違います。

「認知症の薬」も薬の種類により、副作用の症状は様々です。
そのため、認知症の進行により、薬の使い方を変更することが大切です。

このように、薬の種類によって、副作用の症状も異なります。
薬を服用している方の体調に気を配り、小さな変化に気づくことが大切です!

日々、ご利用者の声に耳を傾けることで、副作用の症状の発見につながったり、
早く対応することで、ご利用者の薬を安全に使用することができます。

今回の勉強会で、ご利用者へ薬を渡したり、服用してもらうことが多い職員の皆さんは、
より理解と知識が深まりました。

薬を使用する時は、優先順位を考え、必要な薬か、控えるべき薬はないか等に気をつけ、
ご利用者の薬を安全に使用し、生活習慣の改善を心がけていきます!

また今回は、薬の勉強会の他、
冬は皮膚が乾燥しやすいため、保湿剤の使い方も教えていただきました!

保湿剤は、クリーム、油脂性軟膏、化粧水、ローション・乳液の4種類があります。
特徴が異なるため、自分の症状や状態、季節に応じて、
使い分けて使用することが大切です。

実際に保湿剤を手に塗って、違いを体感し、
それぞれの種類に応じた使い分けを学びました。

まだまだ乾燥する日が続くので、上手く使い分けて乾燥を予防したいと思います!

ひかり調剤薬局の管理薬剤師 加藤亮太様
今回「医療職・介護職向けの薬の勉強会」の講師を務めていただき、誠にありがとうございました。

今後も定期的に研修会や勉強会を開催し、
地域の方、ご利用者やご家族のために知識を深め、技術向上に努めていきます。