いつ発生するかわからない大規模地震。
ふたみ苑では災害発生時の混乱した状況の中でも、迅速に適切な対応ができるように定期的に防災訓練を行っています。
今回は「もしも伊勢志摩地方に大規模な地震が起きたら」を想定して伊勢消防署の職員3名立ち会いのもと防災訓練を行い、水消火器を使った消火訓練も行いました!
今回の防災訓練は、地震により厨房から火災が発生し、地震発生後に津波警報も発令されたことを想定。
職員は消火班と避難誘導班に分かれて、火災の消火とご利用者さんの避難誘導にあたりました。
厨房の火災を発見した職員は、すぐさま厨房入り口の非常ベルを押し、事務所に連絡。
事務所は火災発生の連絡を受けて、火災通報電話器で伊勢消防署に連絡を行います。
事務所に連絡後、職員は大きな火災になるのを防ぐため、消火器で初期消火を行います。
初期消火で鎮火できるのは、火災発生から、わずか1〜2分。
状況にもよりますが、一般的に建物内で火災が起こった場合、3分以内に天井に火が燃え移り、初期消火では鎮火できなくなるので、「火事を周りに知らせる→非常ベルを押す→消防署に連絡→初期消火活動を行う」この手順を速やかに行えるかが重要です。
連絡を受けた職員も合流し、無事消火が完了しました。
他の職員は、ご利用さんと利用者役の職員を、2階パブリックスペースに迅速かつ慎重に誘導していきます。
耐震性のある建物の場合、1階に避難するのが安全ですが、今回の訓練では津波警報が発令されたため、なるべく高いところへ逃げる「垂直避難」になりました。
誘導後、各ユニットの避難が完了したことを、防災管理者に報告。
職員同士の連携、ご利用者さんのご協力のもと、無事速やかに避難を行うことができました。
いつ起こるかわからない地震ですが、日頃から防災意識を高く持ち、もしもの時に冷静・迅速に対処できるようにしていきます。
防災訓練の後は、外に移動して伊勢消防署の方から正しい消火活動の仕方を教えていただきました。
消火器は黄色の安全ピンを抜いたらホースの先端を持ち、まっすぐ火元に向けた状態でレバーを握って放射します。
消火を行う前に、まずは火災を発見したらすぐに周りに大きな声で火災を知らせます。
消火する本人の安全も大事なので、逃げ道が確保できているのを確認したら、逃げ道に背を向けながら火の根元を狙って放射。
手前からほうきで掃くように左右に振りながら火元へ進んでいきます。
火に見立てた的が倒れたら、消火活動完了です。
普段使うことのない消火器。
使わないに越したことはないのですが、いざというときに使えるよう、職員は熱心に取り組んでいました。
伊勢消防署のみなさん、ご協力ありがとうございました!
ご利用者さんはもちろん、職員自身の命も守れるように今回の訓練を忘れることなく、これからも定期的に防災訓練を行ってまいります。
特別養護老人ホーム ふたみ苑
住所:三重県伊勢市二見町三津1201-68